2007'05.12.Sat
サンクトペテルブルク国立ロシア美術館展
『ロシア絵画の神髄』
於・東京都美術館 (会期 4/28~7/8)
観覧時間の目安:1時間30分(2時間見たほうが余裕あるかも)
東京に住んでいながら初めて足を踏み入れた東京都美術館。
ついこの間まで「オルセー展」が話題を呼んでいましたね。
私も行きたかったのですが、すごい人出と聞いて断念してしまいました。
今はちょっと後悔してます。
秋に神戸でやるみたいなんで、旅行がてら行っちゃおうかな。
この展覧会を訪れたきっかけは、絵画作品とは別のところにあるのですが、
まずは企画展の鑑賞をいたしました。
国立ロシア美術館というのは、1898年にサンクトペテルブルクにある
ミハイロフスキー宮殿にロシア初の国立美術館として誕生したそうです。
よって、実際の美術館は豪華絢爛な宮殿なんですね~。
展示作品の合間合間にその写真パネルが展示されていたのですが、
とても天井が高く、美しく、展示作品が映えておりました。一度行ってみたいです。
始めのコーナーは古典主義の時代。18世紀後半です。
ここは何てことはない、ヨーロッパ絵画で良く見るような肖像がが並びます。
ただ、これはどの時代にも言えることなんですが、
この美術展で驚いたのは、何といっても描写の細かさ!
大きな絵も小さな絵も、虫眼鏡を使わないと見えないぐらい細かい筆遣いなのです。
そしてロマン主義の時代。19世紀の前半。
この時代で印象に残ったのは「海洋画の巨匠」と呼ばれるらしい
イヴァン・アイヴァソフスキーという人の絵です。
荒れ狂う海、静かな海、月光の海、とあらゆる海の絵を描くことで
世界的に知られてるそうですが、
その中でも一番印象に残ったのが『天地創造』という絵。
聖書に基づき、世界が、火、水、地、風に別れる瞬間を描いたものなんですが、
なんと製作時間が8時間だとか!でかい絵なのに!!
ダイナミックで素晴らしい絵だと思います。
そして19世紀後半のリアリズムの時代。
西欧諸国では「印象派」が猛威(?)を振るっていましたが
ロシアでも「移動派」というグループが現れたそうです。
それは、ロマン主義の理想から離れ、農民や民衆の暮らし、
ロシア歴史や壮大な自然といったものを描いた作品群。
ここが一番「ロシア絵画の神髄」を感じさせるコーナーでした。
印象に残った作品は、イヴァン・クラムスコイの肖像画、
イワン・シーシキンの風景画の数々、
さらにチラシや看板にもメイン作品として使われている、
イリヤ・レーピン作、『なんという広がりだ!』
これは外せません!!
タイトルの弾け方にも凄いものがありますが、絵もまた凄い!
荒波の海岸で、波にもまれながらダンスをするように手をつなぐ若いカップル。
その表情の浮かれっぷりといったらもう・・・言葉にできない。。。
レーピンさんは私の中で「ロシアの大巨匠」に認定されました。
終わりはロシア美術の転換期。20世紀初頭です。
ここにきてようやく、印象派の影響と思われる描写を確認できます。
でも、やっぱりその前の時代までの絵が、ロシア的で私は好きです。
最後にロシアの美術史、ヨーロッパの美術史、
世界の出来事を並列した年表があったのですが、そちらを見ても、
いかにロシア絵画がレトロな状況を保ったまま発展したかが分かりました。
こちらの展覧会はこの後、金沢21世紀美術館、愛媛県美術館、
サントリーミュージアム[天保山]、東京富士美術館と巡回するそうです。
興味のある方はぜひ。
公式ホームページ
http://www.rusmuseum.jp/index_pc.html
さて、冒頭にも書きましたが、こちらを訪れた最大の目的は、
国立ロシア美術館展開催記念イベントである、とあるコンサートだったのですよ・・・。
驚愕し通しの120分。詳細は後日別記事で。
まずは企画展の鑑賞をいたしました。
国立ロシア美術館というのは、1898年にサンクトペテルブルクにある
ミハイロフスキー宮殿にロシア初の国立美術館として誕生したそうです。
よって、実際の美術館は豪華絢爛な宮殿なんですね~。
展示作品の合間合間にその写真パネルが展示されていたのですが、
とても天井が高く、美しく、展示作品が映えておりました。一度行ってみたいです。
始めのコーナーは古典主義の時代。18世紀後半です。
ここは何てことはない、ヨーロッパ絵画で良く見るような肖像がが並びます。
ただ、これはどの時代にも言えることなんですが、
この美術展で驚いたのは、何といっても描写の細かさ!
大きな絵も小さな絵も、虫眼鏡を使わないと見えないぐらい細かい筆遣いなのです。
そしてロマン主義の時代。19世紀の前半。
この時代で印象に残ったのは「海洋画の巨匠」と呼ばれるらしい
イヴァン・アイヴァソフスキーという人の絵です。
荒れ狂う海、静かな海、月光の海、とあらゆる海の絵を描くことで
世界的に知られてるそうですが、
その中でも一番印象に残ったのが『天地創造』という絵。
聖書に基づき、世界が、火、水、地、風に別れる瞬間を描いたものなんですが、
なんと製作時間が8時間だとか!でかい絵なのに!!
ダイナミックで素晴らしい絵だと思います。
そして19世紀後半のリアリズムの時代。
西欧諸国では「印象派」が猛威(?)を振るっていましたが
ロシアでも「移動派」というグループが現れたそうです。
それは、ロマン主義の理想から離れ、農民や民衆の暮らし、
ロシア歴史や壮大な自然といったものを描いた作品群。
ここが一番「ロシア絵画の神髄」を感じさせるコーナーでした。
印象に残った作品は、イヴァン・クラムスコイの肖像画、
イワン・シーシキンの風景画の数々、
さらにチラシや看板にもメイン作品として使われている、
イリヤ・レーピン作、『なんという広がりだ!』
これは外せません!!
タイトルの弾け方にも凄いものがありますが、絵もまた凄い!
荒波の海岸で、波にもまれながらダンスをするように手をつなぐ若いカップル。
その表情の浮かれっぷりといったらもう・・・言葉にできない。。。
レーピンさんは私の中で「ロシアの大巨匠」に認定されました。
終わりはロシア美術の転換期。20世紀初頭です。
ここにきてようやく、印象派の影響と思われる描写を確認できます。
でも、やっぱりその前の時代までの絵が、ロシア的で私は好きです。
最後にロシアの美術史、ヨーロッパの美術史、
世界の出来事を並列した年表があったのですが、そちらを見ても、
いかにロシア絵画がレトロな状況を保ったまま発展したかが分かりました。
こちらの展覧会はこの後、金沢21世紀美術館、愛媛県美術館、
サントリーミュージアム[天保山]、東京富士美術館と巡回するそうです。
興味のある方はぜひ。
公式ホームページ
http://www.rusmuseum.jp/index_pc.html
さて、冒頭にも書きましたが、こちらを訪れた最大の目的は、
国立ロシア美術館展開催記念イベントである、とあるコンサートだったのですよ・・・。
驚愕し通しの120分。詳細は後日別記事で。
PR
Post your Comment
NHK_PRさんのファン
※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
このblogについて
その時気になったもの書き散らしています。記事の内容はいわゆる「ヲタ」方面に偏ってると思いますが、本人も自覚してます。最近は何かと猫まみれ。
なにかご連絡事がありましたら 下記アドレスまでお願いします。 kamo2■mba.nifty.com(■→@)
なにかご連絡事がありましたら 下記アドレスまでお願いします。 kamo2■mba.nifty.com(■→@)
最新記事
(12/27)
(08/25)
(08/20)
(08/16)
(08/10)
ついったー
カテゴリー
プロフィール
HN:
kamo2
好きなもの:
⇒漫画家⇛一番好きなタイトル
ゆうきまさみ⇛究極超人あ~る
岡田あーみん⇛ルナティック雑技団
あさりよしとお⇛まんがサイエンス
⇒最近の漫画
乙嫁語り、げんしけん、
ベルセルク、もやしもん、
おおきく振りかぶって
軍靴のバルツァー、弱虫ペダル、
テルマエロマエ、グラゼニ、
⇒アート
コロー、クールベ、マグリット、
エッシャー、ワイエス
⇒ゲーム
FF、WILD ARMS、
Blaze&Blade、
Neorude、Pop'n Music、
Lunatic Dawn、逆転裁判
DQ9、レイトン
⇒邦楽
ゴズペラーズ、キリンジ、
スキマスイッチ、スピッツ
⇒動物
鳥、魚、トカゲ系、猫
⇒その他
VOCALOID、科学、ピアノ
⇒最近のハマりもの
ディアゴスティーニ
ゆうきまさみ⇛究極超人あ~る
岡田あーみん⇛ルナティック雑技団
あさりよしとお⇛まんがサイエンス
⇒最近の漫画
乙嫁語り、げんしけん、
ベルセルク、もやしもん、
おおきく振りかぶって
軍靴のバルツァー、弱虫ペダル、
テルマエロマエ、グラゼニ、
⇒アート
コロー、クールベ、マグリット、
エッシャー、ワイエス
⇒ゲーム
FF、WILD ARMS、
Blaze&Blade、
Neorude、Pop'n Music、
Lunatic Dawn、逆転裁判
DQ9、レイトン
⇒邦楽
ゴズペラーズ、キリンジ、
スキマスイッチ、スピッツ
⇒動物
鳥、魚、トカゲ系、猫
⇒その他
VOCALOID、科学、ピアノ
⇒最近のハマりもの
ディアゴスティーニ
バナー