検索された話題を語ってみる 其の三

お題「鏡の中のれもん and あらすじ」

わずかながら、一定の間隔でコンスタントに検索されているのがこのワード。
1980年代の終りから90年代初めにかけて発行された本のタイトルで、
集英社文庫のコバルトシリーズで刊行されてました。

著者は久美沙織で、このブログで話題にしたのはこの本の話ではなく、
同じ著者の小説 エマ1についてだったのですが、
この本を読んだ中学生時代の印象が強烈だったので、話の中で触れたわけです。

ただ、上記記事にも書いているのですが、
この本についてはそのセンセーショナルな印象だけが強く残っていて、
ストーリーのほとんどを忘れている状態でした。

で、ネットであらすじを知ることができないかと探してみるんですが、
なかなか見つからないんですね、これが。。。
読んでいた当時は友達に借りていたので、現物は手元になく、
既に廃刊になっているのか、本屋などでは見かけません。
ただ、AMAZONでは中古本が取り扱われているので、手に入れることは可能のようです。

で、あらすじを知る手がかりは、やはりAMAZONの商品の説明に書かれている
「BOOK」データベース※なるものの内容説明。
全9巻中、7巻分について書かれていたので、引用します。

※現在手に入る本が対象なのか、現在のデータベースにこの本の情報はありません。


1巻 (1989/06)
「待子ちゃん、結実のいとこだって?性格、えらい違わない?」新学期になって、わが家に待子ちゃんが同居することになった。しかも同じクラス。中学演劇の主役をやる個性派のあたしとは対照的に、待子ちゃんは内気で人見知りで、不器用。そんな待子ちゃんが、あたしの圭とデートするなんて。圭はあたしのおにいさん。顔をみるだけで、あたしは目も唇も緩んじゃうくらい愛してるの。異常?

2巻 (1989/09)
外では、はじめての恋に揺れてときめくいじらしい少女。家では、手のつけられなくなったワガママ娘―これがあたし、結実の本当の姿。従姉の待子が兄・圭と親しくなるなんて、敵意と嫉妬を感じるわ。で、あたしはスポーツマンの大垣駿に恋する少女役を演じることにしたの。ところが大垣ったら、待子をかばうようなことばかりするんだから。あげくに、待子にデートを申し込むなんて…。

3巻 (1989/12)
「待子ちゃん、模試を受けに行ってるっていうのに…」突然、ママが怖い顔をして怒鳴った。お手伝いのマキちゃんの本を借りて読んでいたんだ。ベッドシーンのまんがだったんだけどね。こんなこともあって、従姉の待子ちゃんがつくった歌が、あたし(結実)のものとして評価されて以来、あたしの心は平静ではいられなくなってしまった。

4巻 (1990/04)
情報なし

5巻 (1990/07)
圭がいなくなった。行方は皆目わからない。妹の結実は、恋人とも思う兄の失踪にすっかり動転し、自分を失ってしまっている。女優を目指していたのに、稽古中のミュージカルの王妃役も降りてしまった。芝居仲間の阿久津は、もう一度芝居の方へ引き戻そうとするのだが、結実にはもうその気はない。一方。あるみなと町のドヤ街にある医院では、迷い込んできたマコトという少年が働いていた。

6巻 (1990/10)
情報なし

7巻 (1990/12)
『普通の女の子』の生活に見切りをつけ、演劇に没頭する決意をした結実。しかし、初のミュージカル公演でマスコミが取りあげたのは、ライバルの千穂ひとりだった―。

8巻 (1991/04)
結実の父の荘式（多分『葬式』の誤植）があった。結実は、不思議と涙が出なかった。そんなとき、昔父の会社で働いていた嶺子が久し振りにやってきた。今の結実と違って、ゆとりがあって幸せそう。でも驚いたことに、浜田が嶺子の従弟で、嶺子は浜田がオーナーの会社で働いてるだなんて…。結実は、なりふりかまわず、女優よりも知名度のあがる歌手を選んだ。それにはなにがなんでも、待子の協力が必要だった。

9巻 (1991/07)
圭は瀕死の佳奈子を前に自暴自棄となり、実の兄妹と自覚しないまま、由実と結ばれてしまった。そして赤ん坊が…。そのことを知った浜田は、由実に結婚を決意させた。待子にも変化が起きた。徹子おばさんが死んだのだ。そして堀米とかいう音楽好きと同棲を始めた。そんな時、圭が内藤家へ帰ってきた。由実は、身重なからだのまま、新しい映画の撮影に入った。事故はその現場で起こった。


いやはや。。。実際のあらすじは記憶以上にショッキングでした。
ジェットコースタードラマ、昼メロ、大映ドラマ。。。そんな表現が似合う、似合う。
中学生には本当に刺激的な内容で、手に汗握りながら読みふけっていた記憶があります。

絶版本ということで、地元の図書館にないか調べましたが、ないようで。
東京では都立図書館に帯出禁止図書として蔵書されているようです。

気が向いたら中古本買って読破してみようかな、と思いました。