久々のアート記事：コロー展

コロー　～光と追憶の変奏曲～
於・国立西洋美術館（会期：2008.6/14～8/31）
観覧時間の目安：2時間

ここのところ美術館関係の記事が少なかったのは、
単純に鑑賞できてなかったからです。。。

カミーユ・コロー。
私が敬愛してやまない画家の一人。

結構有名どころの画家だと思うのですが、
作品が紹介されるのは、バルビゾン派とか印象派にからめての展示ばかりで、
コロー個人にスポットを当てた回顧展は、
どういうわけか、日本では今回で2度目なんだそうです。

私がこの画家を知ったのは、十数年前。どこかの美術館にて。
（それがどこだったかは今日まで忘れていた）
前回の回顧展は1989年頃開催されていたそうで、
その頃私はまだ存在を知ってなかったのです。

で、コローに魅了されてから初めて巡って来たこの展覧会。
開催を知って、もちろん狂喜乱舞したのは言うまでもないんですが、
なんだかんだで訪れることができたのは、会期終了直前の8月29日。
つまりは昨日だったわけです。

さて、コローのどこが好きかと訪ねられれば、まず風景画であること。
そして「色使い」、とりわけ「陰影」と答えると思います。
一般的な評価も「光と影の風景画家」みたいな取り上げ方をされてるようで
あながち認識にズレはなかったみたいなんですが、
今回の展示は、目玉であり日本初公開という「真珠の女」を筆頭に
人物画家としてのコローを押し出しています。

さらに、彼の画風に影響された画家が多く存在するということで、
関連する画家の作品も並べて展示されてるところが特徴的です。

詳しくは下記サイトの展示構成に書かれているので、興味のある方はぜひ。
http://www.corot2008.jp/

今回、私はこちらのオンラインチケットシステムを使ってみました。
チケットを買う手間が省けて楽ですよ。

一般的な解説は上のサイトに全部書かれているので、
個人的な感想をば。。。

いやー、染み渡るなぁ。。

彼の絵には独特の「茶色」、あるいは「ベージュ」色があります。
そしてくすんだ緑。
この絡み合いが、私のツボを押してるんだと感じました。

そうそう、コローを知ったきっかけの美術館。
どうしても思い出せなかったんですが、
その絵も展示されてたんですよ！

その正体は「ヴィル＝ダヴレー」という絵。
ブリジストン美術館の所蔵でした。
十数年ぶりの対面。
こういうのって感動するなぁ。

あと、印象に残ってるのはやはり「モルトフォンテーヌの思い出」
「青い服の婦人」、そして最晩年の作品「ビブリ」です。


残念ながら、東京の会期は今月いっぱいで終了なのですが、
神戸は9月13日から。前売り券も間に合います。
関西地方にお住まいの方は、期待して待っててソンはないと思いますよ！